早稲田大学の学生が津山市の観光誘客施策を考えるのオンライン最終報告会が17日開かれ、谷口圭三市長らに新たなPRの手法を提案した。
本年度のテーマ「津山らしさの再発見と誘客施策を提案せよ!〜津山市を屋根のない博物館に!〜」に基づき、1〜4年の学生10人が2班に分かれ、津山城、衆楽園といった観光スポットの見学、住民らからのヒアリングを通して、約2か月間調査した。
同大と山北の市役所をインターネットでつなぎ、スクリーンに映して発表。第1グループは、「津山城と津山まなびの鉄道館に観光客が2極集中している」「パンフレットの種類が多く、統一性がない」と指摘。解決策として、各スポットに統一番号を振り分け、博物館の展示品に見立てて発信することを提案した。さらに、共通デザインのロゴを現地に掲示することで、統一感を出し、回遊効果が得られるとした。
第2グループは、歴史文化や住宅、自然が共存する風土と、まちや人の温かさに触れ、「津山にはこころのふるさとになる素質がある」と推察。関西圏の都市部在住者をターゲットに、都会疲れをリフレッシュできる4つのモデルコース「つやまで休まん?」を考案し、電車の中吊(づ)りなどに掲示することで、新規来訪者やリピーターが見込めると強調した。
谷口圭三市長や今村弘樹観光文化部長ら関係者が聞き入り、市長は「まちの知名度アップと体系的な良さを伝える手法について、改めて考えさせられた。一策として取り入れていきたい」と述べた。
2018年から継続し、今年で4回目。策定中の「津山まちじゅう博物館構想(仮称)」の中で実現を検討する。