岡山県北の谷川に春を告げる渓流釣りが1日、吉井川や旭川水系などで解禁され、清れつな流れにアマゴを狙う太公望たちでにぎわった。
奥津川地区などを流れる津川川では、津川ダム下流から上流にかけて釣り人が詰め掛け、日の出とともにさおを手に入渓。前日からの雨で増水した中、イクラやブドウ虫をえさに深場のふち、瀞(とろ)などのポイントに仕掛けを巧みに流し、朱点鮮やかなアマゴ(ヒラメ)を手中にしていた。放流魚が大半ながら、中には体側の斑紋が鮮やかな天然ものも。
20センチ前後の6匹をびくに納めていた林田の杭原良一さん(73)は「雨で水温が下がったせいか食いしぶって数は出ないが、型はまずまず。今夜はうまい塩焼きでビールが飲める」と笑顔だった。
県北ではアマゴのほか、イワナやニジマスが渓流釣りの対象魚となり、天然ものの盛期は5月以降。吉井川漁協管内の漁期は8月末まで。