陸上自衛隊の最新鋭・16式機動戦闘車が岡山県勝田郡奈義町の日本原駐屯地に配備され8日、車体に部隊マークを描き込む入魂式が行われた。16式の県内の配備は初めて。
16式は三菱重工製、105ミリ砲を搭載した8輪の装甲車。全長8.45メートル、全幅2.98メートル、全高2.87メートル、重量約26トン。さまざまな事態へ迅速に対応するため、公道での高い走行性を有し、輸送機での空輸も可能。
式は整備工場であり、第13戦車中隊員50人が整列するなか、25人の来賓が参列。原泰中隊長が「ここに入れる魂とは、我が国の平和と独立を守り、国民の負託にこたえる、不退転の覚悟」と式辞を述べた。4人の小隊長がタイヤに清酒をかけてお清め。德永勝彦第13旅団長が部隊マークに朱色の最後の一塗りをして魂を注入した。
16式は、来年3月をもって退役する、半世紀にわたり現役を務めてきた74式戦車の後継として全国で配備が進んでいる。