津山中央病院=岡山県津山市=は21日、火災を想定した避難訓練を行い、津山圏域消防組合の協力を得て患者らの安全確保に向けた有事の対応手順を確認した。
特定防火対象物として義務付けられている訓練の一環で、スタッフ約50人と同組合中央消防署高度救助隊員ら6人が参加。
6階建てのN館病棟内から出火したとし、隊員の指示に従って屋上に取り残された患者役のスタッフ6人は、はしご車のバケットに2人ずつピックアップして救出。4階に取り残された同3人は、救助袋で垂直に降下して脱出した。
終了後の講評では、水島大介隊長が「このような建物は火災が発生した場合、煙が一番怖い。素早い通報と避難誘導、初期消火が大切で、普段から消火設備の位置と使い方把握し、有事に備えてほしい」と呼びかけた。