本格的な降雪期を前に国土交通省中国地方整備局岡山国道事務所=岡山市=は17日、岡山県勝田郡奈義町小坂の国道53号沿い・小坂チェーン着脱場で、積雪や路面凍結によるスリップ交通事故の抑止を図り、冬用タイヤの早期装着などを呼びかけた。
毎年恒例で取り組んでいる啓発活動で今年は例年より早く寒波が襲来することを見越して昨年より1週間早く実施。同事務所や奈義町役場の職員、道路の保守工事を委託している会社の社員ら計約30人が参加した。
美作署員が鳥取方面に向かう車両をチェーン装着スペースに誘導し、職員らが停止した車のタイヤとタイヤチェーンの所持を確認。まだノーマルタイヤの人には「これからは雪が降る機会が多くなるので早めに交換し、安全運転をお願いします」などと声をかけて啓発チラシを手渡した。
同事務所管理第一課の福嶋秀之課長は「雪道や凍った路面でのスリップやスタックによる立ち往生は後続車両にも影響して大渋滞を引き起こす。運転手自身も大変な思いをするので、たとえ降雪が少ない地域にいても必ず冬用タイヤで走行してほしい。また、天候は予測がつかない。急な降雪、大雪に備えてチェーンも携帯してほしい」と話していた。
啓発活動は12月3日も同所で実施する。
