岡山県津山市総社の美作総社宮で2022年12月10日、「湯立て神事」があり、来年の米の豊凶を占い、五穀豊穣を祈願した。
町内の総代ら約10人が見守る中、神職が太鼓を打ち鳴らし、吉田治生宮司が境内に据えた大釜の煮えたぎる湯を青竹の矛(ほこ)でかき混ぜた。渦巻いたところで引き上げ、直後に立った湯柱と泡の出方から、「早稲(わせ)は豊作、中稲(なかて)、晩稲(おくて)は徐々に落ち着く」と出た。
この後、釜に浸した湯笹(ゆざさ)を氏子に向かって振り、新しい年を元気に迎えられるよう厄を払った。
津山市内の神社を中心に江戸時代から続く神事で、清められた本殿では新嘗祭も行った。