岡山県美咲町の柵原総合文化センターでこのほど、第32回「柵原川柳大会」が開かれ、柵原地域の小中学生計252人と一般の愛好家39人の句が詠まれた。
柵原文化協会が主催する恒例の大会で、コロナ禍を経て4年ぶりに会場を開放して実施。小学生は「夢」、中学生は「旅」、一般は「夕焼け」「雲」といった兼題に沿って事前に寄せられた句と、「山」を席題に当日投句されたものの中から入選した作品が詠まれ、順位が決定した。
一般の部では、同地域で川柳の普及に努めた故石原悦之さんにちなんだ「石原杯」をめぐって大人たちが実力を競い合った。その結果、「猛暑日を丸ごと食べて秋の雲」を作った同県勝央町の古山はつ子さん(88)=弓削川柳社紋土会員=が黄金に輝く杯を手にした。
古山さんは「頭の体操にと楽しんでいたが、思いがけない賞をいただき驚いている。これを励みにさらに精進していきたい」と喜びの声を語った。
小中学生の「ジュニアの部」は特選20人(各10人)が表彰された。