農林水産総合センター森林研究所の本年度「研究成果発表会」が6日、岡山県久米郡久米南町下弓削の町文化センターで開かれ、専門研究員たちが取り組んだ調査や分析結果について語り、林業や木材産業関係者ら約90人が熱心に耳を傾けた。
専門研究員4人が「ヒノキ大径丸太内部における材質の変動」「CLT(直交集成板)の新たな分野での利用方法の検討」「ドローン空撮による山火事跡地調査」といった研究を発表した。
このうち「岡山県での造林に適した早生樹種の選抜」と題して発表した阿部剛俊専門研究員は、伐採跡地に造林する樹木として短期間で成長し、木材として収益性が高くて安定した供給が見込める早生樹種を取り上げて育成した結果を提示。真庭市と勝央町の試験地で植栽した数品種の中から将来的に期待が持てるユリノキ、モミジバフウといった4種を抜粋し、それぞれ栽培していく上で適した場所や課題となる点などを述べた。
参加者は熱心に耳を傾け、質疑応答の時間では「木材として活用するならば、何が一番適しているのか」などと積極的に問いかけていた。会場には「少花粉スギ・ヒノキ苗の生産」や「シカ被害対策」などについてまとめたポスターも展示しており、研究にあたった職員がその内容について解説した。
同発表会は、県民たちの林業や木材産業への関心を高め、発展への足掛かりとなるよう、1984年度に始まり、今回で32回目。
