津山高校=岡山県津山市=理数科の課題研究の発表会が16日、同校100周年記念館であり、本年度取り組んだ成果を披露した。
2年生40人が9グループに分かれ、それぞれ研究対象を決めた上で実験してデータを取り、結果や考察をまとめた。保護者や在校生、大学の教授らを前に発表した。
バックスピンする物体の跳ね上がり現象について研究した班は、射出装置とモデルの円盤を作製して実験を重ね、重心のずれと跳ねの高さとの関係をグラフに示して解明に取り組んだ。牛乳にインクを滴下するとできる模様に関する調査を行った班は、牛乳の粘度などに着目し、異なる粘度の溶液も用いて比較した分析結果を報告した。
発表後には大学関係者だけでなく在校生からも質問があり、発表者たちは分かりやすく答えていた。
同校は、文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール」に2012年度に指定され、現在3期目の2年目。発表会は理数科での学びを確認し、進路につなぐ機会として毎年開いている。