津山高校の普通科と理数科の本年度課題研究発表会が13日、同校100周年記念館=岡山県津山市=で開かれ、生徒たちがさまざまな分野で取り組んだ研究の成果を報告した。
1年生と2年生の約460人が参加。プレゼンでは2年生代表の10班が「プラシーボ効果は運動能力に影響を与えるか」「津山地域における地すべり調査とモデル化の検討」など、それぞれのテーマで仮説に基づいた実験を行い、その結果や考察を発表した。
このうち、「絵本翻訳での表現の工夫」について発表した班は、日本語と英語が絡む対話で行き違いが発生しないようにする目的で研究し「誤解や不適切な訳を防ぐためには、指示語を適切に訳したり、日常生活で使う自然な日本語にしたりするなどの工夫が必要」とまとめた。
「県北地域の魅力発信」と題した班は、「観光客の少なさ、公共交通の利用の少なさ、アクセスの悪さ、知名度の低さが負の連鎖になっている」と指摘。隠れた名所を紹介する観光サイトを作り「自転車も活用することで、魅力的な観光プランにつなげたい」と展望を述べた。
体育館ではポスターセッションが行われた。
同校は文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール」に指定されており、この日は同じく指定を受けている鳥取西高校の生徒も訪れ、交流を深めた。
![津山高校の課題研究発表会](https://tsuyamaasahi.co.jp/wp/wp-content/uploads/b186896bad4327cb550c94c85214f2db-1024x683.jpg)