岡山県津山市にある津山商業高校地域ビジネス科3年生によるニシキゴイと開発商品の販売実習が3日、同県鏡野町円宗寺の物産館「夢広場」であり、来場者の人気を集めた。
4年ぶりに実施し、「商品開発」の一環として校内のプールで卵から養殖してきた「昭和三色」「大正三色」など体長10〜30センチの幼魚約300匹を100円〜1000円で特売。午前10時前から同科の8人が元気に接客し、詰めかけた愛好者らがたらいに泳ぐコイの模様や色合いを品定めしては10匹、20匹と買い求めていた。
このほか商品化に携わったオリジナルの鯉(こい)せんべい、黒豆クッキー、鯉石けんなども並べ、上々の売れ行き。同県奈義町の男性(72)は「格安できれいなコイを見つけられたし、生徒の応対も気持ちよかった。いい取り組みだと思う」と満足そう。
コイ担当の竹内頑張朗さん(17)は「自分たちで育てた魚をお客さんたちが喜んでくれて、とてもうれしい。接客のやりがいを感じた」と話していた。