師走も押し迫り、県北の台所を賄う地方卸売市場の山一水産(戸島)と津山中央青果(津山口)では、正月用食材の入荷が最盛期を迎えた。鮮魚は全体的に3割高、野菜は全般に昨年並みで推移している。
山一水産には2022年12月28日朝、約20㌧の入荷があり、うちおよそ半分がブリで約2000本。30日までの3日間にブリ約30㌧の入荷を見込む。大半を占める養殖ものは稚魚の不漁と飼料の高騰、海外需要の増加により昨年に比べて3割高、半養殖は2割高となっている。例年高値で取引きされる天然ものは昨年並み。
「養殖ものは韓国に加えて中国からの引き合いも強くなっている。天然は海がしけ続きながら産地の氷見では一定の漁獲がある状況」と同社営業一部。
養殖ハマチは8割高、養殖ダイは5割高。カニ類は品薄のタラバやズワイが1割高。ハマグリは2、3割高。塩干品では、漁獲不足のニシンとカズノコが2割高、スルメは3割高、イクラは1、2割高となっている。
一方、津山中央青果にはこの時期需要が増す野菜が連日まとまって入荷。コロナ禍の長期化による外食産業の落ち込みが回復しきれず、引き合いが弱い中、このところの寒波で持ち直し、重量野菜のハクサイやダイコンは昨年並み、葉物のホウレンソウ、シュンギク、セリも昨年並み。レンコン、ユリネは2割高。3割安、クワイは昨年並み。果物では、リンゴが1割安、ミカンが昨年並み、つるし柿は1割高になっている。
正月用食材の入荷最盛期 ブリ昨年比2、3割高
- 2022年12月28日
- 経済・産業