気品ある人形にうっとり 「真多呂木目込み人形展」 町家の座敷で心和むひと時を/岡山・津山市 

歴史・文化 真多呂木目込み人形をめでる愛好者=岡山県津山市で
真多呂木目込み人形をめでる愛好者=岡山県津山市で
         

 第13回「真多呂木目込み人形展」がキモノの江川(岡山県津山市小性町)で開かれ、雛や歌舞伎などの優美な人形が来店者の目を楽しませている。4月3日まで。

 同人形教授認定者だった江川家の親族、故藤原淑子さんの遺作約80体をウインドーや店内に展示。

 ふくよかな顔立ちとみやびやかな衣装が持ち味で、時代をたどった「日本女装史」、愛らしいわらべ、江戸歌舞伎の「娘三番叟」「出雲阿国」「小鍛冶」などが目を引く。笛やびわを手にした内裏雛、華やかな段飾りも並び、桃の節句の雰囲気を演出。

 「どれも顔に気品があるし、衣装も手が込んでいて素晴らしい」と美咲町原田のオカリナ講師・梅川純子さん(75)。

 3日と31日には、歌やオカリナ演奏とともに楽しむ「ひなまつりの集い(両日とも午後1時~)を開く。

 店主の母の江川満子さんは「商店街の裏通り、町家の座敷で心和む人形たちをゆっくり愛(め)でてほしい」と呼びかけている。

 問い合わせは、同店(TEL:0868-22-4048)。

真多呂木目込み人形の内裏雛
真多呂木目込み人形の内裏雛


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