プロフィル
池田辰夫美作署長
初の署長職、初の県北勤務で「山や清流が美しく、故郷の風景に似て親しみを感じる。街頭犯罪は近年かなり抑止できているが、地域の皆さんの体感治安を向上できるようにより身近な事案にも対応していきたい」と表情を引き締める。
1982年に県警入り。水島署を皮切りに主に警備畑を歩み、同署警備課長、児島署刑事官、警備部公安課次長、機動隊長などを歴任。前任は警備部参事官として新型コロナウイルスの組織防疫を指揮した。
「管内は住民の約4割が高齢者で、狙われやすい特殊詐欺の被害防止には重点的に取り組んでいく」。
県下の特殊詐欺被害額は2020年、102件、約5億2000万円(同署管内は1件、約2300万円)と額が倍増。多様化、巧妙化する中、交番・駐在所を介した新たな手口の情報提供と注意喚起、金融機関やコンビニなど撲滅協力店と連携した水際対策により、未然防止をさらに徹底する方針だ。
職場、組織については「活発で風通しをよくし、署員たちにはセクト主義を排し〝オール美作署〟で臨む感覚を持ってもらいたい」ときっぱり。
真庭市北房地域出身。高校時代はレスリング部。健康づくりを兼ねてランニングを続け、おかやまマラソンにこれまで3回出場。今は早朝に吉野川沿いで汗を流し、リフレッシュしている。そば好きで休日には食べ歩きもしてみたいという。
岡山市の自宅に妻と三女を残し、明見の官舎に単身赴任。57歳。