住民組織「城東まちづくり協議会」=岡山県津山市=が、津山藩医で幕末に活躍した洋学者・箕作阮甫(1799~1863)をPRしようと、肖像のイラストをあしらったオリジナルTシャツを作った。
ペリー来航時に米大統領の親書を翻訳し、日本初の大学教授となった津山市西新町生まれの偉人について、メンバーが着用することで周知を図る狙いで同協議会観光イベント事業部が企画。
晩年期の肖像写真をイラスト化し、白地に黒色でバックプリント。フルネームと、伝記を基に阮甫の志を表現した「津山から世界へ」とのキャッチフレーズを添え、前面は胸元に「城東」の文字を入れた。
M、Lサイズの計30枚を作り現在、追加発注中。協議会員用のほか、希望者には1枚3000円で販売する。
渡部靖人同協議会事務局長は「市民でもいまだに阮甫を知らない人が多く、自分たちが広告塔となって城東が輩出した偉人を広く知らしめたい」と話している。