津山さくらまつり実行委は、まつり期間中(3月27日〜4月11日)の津山城(鶴山公園)の入園者数をまとめた。総数は5万9822人で、過去最低だった昨年(2万9872人)に次いで2番目の少なさとなった。イベント開催は2年ぶりで、新型コロナ対策に注力し、予定した行事はすべて実施した。
近年早まっている桜の開花状況に対応し、3月の開幕にして3年目。20日に開花宣言を出し、七分咲きで迎えた27日の初日は9290人が訪れ、翌28日の日曜は雨に見舞われて2732人にとどまった。満開となった29日5295人、30日5325人、31日6569人、散り始めの3日は最多の1万2689人が入園し、翌4日の日曜は2週連続の雨となり1812人だった。最少は散り果ての9日317人。
コロナ以前は約400台が出入りしていたバスは、マイクロを含めて33台と10分の1以下に。趣味の会などごく少人数のバスが中心だったという。
催しはご当地グルメやステージイベントなどを開催。コロナ対策として、貸しテントや貸し七輪を中止、飲酒や宴会、食べ歩きは禁止した。入場時の検温と消毒を徹底し、マスクを着用していない人には無料配布。ステージとグルメの会場を分けたのに加え、ふた付きのテークアウト方式で提供し、飲食エリアを設けて飛まつ防止シートによる対策もした。出演者、出店者、アルバイトらには体調管理チェックシートの提出を毎日求めた。
実行委は「満開時に雨が重なったこともあり、過去最低から2番目の入園者数となったが、訪れた人たちにはマスク着用をはじめとするルールをしっかりと守ってもらい、大きなトラブルはなかった。コロナ対策に最大限の力を注いでまつりを開催、終えることができ、今後のイベントはこうした方法とスタイルで実施していきたい」としている。
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ソメイヨシノが満開となった津山城=30日