津山市は15日、アルネ津山(新魚町)の今後の取り組みとして、核テナントの天満屋が売り場の1階と2階への集約を進めることに伴ってできる3階の空きスペースの一部を活用し、サテライトオフィスの整備を検討する方針を明らかにした。
アルネ津山は、ネット販売の拡大や新型コロナウイルスの影響による環境変化の中で、大手アパレルやレストランなどが撤退、閉店し、空きスペースが見られる状況になっている。
市は天満屋や管理会社・津山街づくり会社との間で協議。天満屋は1〜3階の売り場について、1、2階に集約することになり、5月初旬を目途に移設作業を進めている。街づくり会社は、天満屋以外の専門店を含め段階的に売り場の集約を図るとともに、3階などの空きスペースへのテナント誘致を引き続き進めるという。
3階にできる空きスペースは約2500平方㍍。市は、「中心市街地の活力向上の観点からも対策が必要」として、3階床の一部に事業者や個人などが利用できるサテライトオフィスを整備する方向で検討している。コロナ拡大や東京一極集中是正の観点から、国が地方でのテレワーク推進を支援するため創設した「地方創生テレワーク交付金」を活用。先月30日に発表された第1回配分で採択された。県内では津山市のみ。
交付金の補助率は対象経費の4分の3で、国費ベースの交付金額は約7000万円。市は、NTT西日本などのノウハウを持つ関係者と連携しながら、サテライトオフィス整備の検討を進める。年度内に実施する予定。
この日開かれた市議会全員協議会で報告した。
津山アルネ 3階にサテライトオフィス整備の方針
- 2021年4月16日
- 経済・産業