津山商業高校 ICT(情報通信技術)の専用教室整備

教育・保育・学校
         

 津山商業高校(山北)は14日、創立100周年を迎えた。記念事業として本年度、ICT(情報通信技術)の専用教室「フューチャールーム」を整備。生徒に1人1台のパソコンなどを配備する国の「GIGAスクール構想」に伴うICT教育が本年度から本格始動したのに合わせ、いち早く学習環境を充実させた。
 講義室1室(約114平方㍍)を改造した。室内の四方全てを電子黒板としても使用可能なホワイトボードで囲み、9台のプロジェクターを設置。1グループ1スクリーンの学習ができるようになった。録画機能付きの可動カメラ2台、室内の音を広範囲に拾うマイクも天井に備え、リモート(遠隔)の授業も行いやすくなった。
 4月下旬に完成した。整備費用は約2500万円で、主に同窓生から昨年1年間に寄せられた募金で全額をまかなった。
 全員が学校用パソコンを持つ1年生が、14日に授業の発表で使用した。学級代表の坂部斗夢さん(15)は「設備が充実しているので学習がより深まる。グループワークの幅が広がるのが楽しみ」と話していた。
 同校は、1921年5月14日に津山町立津山商業学校として開校し、48年に県立となった。現在は2年から地域ビジネス科と情報ビジネス科に分かれる教育課程を採用し、471人が通う。同窓生は3月現在2万2176人。
 記念式典の開催を11月18日に山下の津山文化センターで予定している。

創立100周年記念事業で整備したフューチャールーム。プロジェクターを9台備える。


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