新型コロナウイルス感染拡大の影響で高校でも臨時休校の措置がとられる中、津山商業高校=岡山県津山市=は、カメラ付きのパソコンなどを活用したオンライン授業を導入した。
情勢をみて昨年度から検討し、生徒へのアンケートなどで先行して運用した後、4月中旬からスタートさせた。インターネット上の教育用アプリケーションを使用する。
地域ビジネス科では12日、「ビジネス経済応用」の授業に、選択する3年生7人が自分のスマートフォンから参加。小林通浩教諭が画面越しに顔を合わせながら、この日の学習テーマである物を生産するための資源などについて教えた。話し合いなども織り交ぜ、生徒たちは自身の考えを述べていた。
杉山空さんは「教室で学習した方が理解しやすいけど手軽さが良い」、小林教諭は「我々としても慣れない中で手探りでやっていきたい」と話した。
国語表現の科目では、各自でスピーチを撮影してもらって提出させ、数学ではタブレットに数式を書き込んで画面上で説明するなど、担当教諭が進め方を工夫している。
県立高校は5月31日まで休校。県教委ではこれまでに、オンライン授業について学ぶ教員対象の研修を実施し、県内35校(4月24日現在)が取り入れている。
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生徒が映る画面に向かって授業を進める教諭
津山商業高校、オンライン授業を導入/岡山・津山市
- 2020年5月13日
- 教育・保育・学校