文化財防火デー(26日)に合わせ、津山圏域消防組合は、指定文化財がある建物の立ち入り査察を始めた。28日までに管内21カ所を回る。
24日は上之町の大隅神社と西新町の箕作阮甫旧宅で行った。本殿や神門、神輿(みこし)、昭徳館などが市の文化財になっている同神社には、中央消防署や市文化課職員、地元消防団員ら8人が訪問。各建造物を回り、火災報知機や消火器の設置状況などを確認した。
同組合予防課違反是正係の芦田裕志係長は「文化財は木造の建物が多く、火災が発生すると被害が大きくなる可能性がある。文化財は後世に継承していくべきものなので、防火管理を徹底したい」と話した。
文化財防火デーは、1949年1月26日に、世界最古の木造建造物である法隆寺(奈良県)金堂にある壁画が火事で焼損したのを契機に、55年に定められた。
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大隅神社の神輿の建物を点検する津山圏域消防組合の職員