津山圏域消防組合消防長 水田啓介さん

ひと
         

13代目の責任の重さと使命の大きさを感じており、「コロナ禍の中、危機管理や防災関係の広報などに力を入れ、消防署が発信する情報が地域住民の緊急時に役立つようにしたい」と抱負を語る。
 1986年に消防士となり、98年には救急救命士も取得。35年にわたって勤め、西や中央消防署署長補佐、本部総務課長、次長などを歴任した。
 40代の頃にはより高い技術や知識を身につけようと、災害医療などに対応しているインストラクター資格を取得。若手に対しては、特にチームでの行動を共にする重要性を説いてきた。隊員のメンタルヘルスケアも必要とし、「隊員たちの結束力も欠かせないが、つらい現場でのストレスなどを溜め込んでしまうのはいけない。心の整理も大切だ」。
 消防職員としてのモットーは「現場に早く慣れなければいけない。でも慣れすぎてもいけない」。緊迫した状況で隊員たちは意思疎通を図り、冷静に救助の手順を踏まえるようにしなければならないが、慣れてしまうと機械的に行動してしまい、現場にいる搬送者の家族らへの配慮がおろそかになるという。気持ちに寄り添いながら状況に応じた行動を取るように自身に言い聞かせてきた。
 趣味は映画観賞など。最近ではインターネット上に投稿される動画を見ているといい、「特に動画の配信については今後広報活動に利用したいと考えている」と話す。
鏡野町長藤で妻と母の3人暮らし。58歳。


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