津山市は12日、厚生労働省が定めた自殺予防週間(10〜16日)に合わせ、関連するポスターやパンフレット集めたコーナーを山北の市役所1階市民ホールに設置した。うつ病や孤独など思い悩む人への理解を呼びかける展示物が来庁者の関心を集めている。16日まで。
自殺の要因とも捉えられているストレスやうつ病を取り上げたのをはじめ、”心の健康”を維持するのに必要な睡眠、ストレスの解消法などについて書かれているポスターを掲示している。また、相談窓口の電話番号を記載したパンフレットも置いている。
健康増進課によると、日本国内では1998年に自殺者が急増し、年間3万人を超えるなど高い割合で死因の一つとして取り上げられていた。2006年に「自殺対策基本法」が施行され、減少傾向にあったが、新型コロナウイルスなどの影響で、状況が悪化し、女性や小中学生、高校生を中心に再び増加しているという。非正規や無職の人に対する雇用問題、貧困、不規則な生活を強いられるといった原因が考えられる。
奥田洋子さん(81)=大谷=は「父が幼いころに亡くなり、母や兄弟、私自身も苦労してきたが、楽しい事もあったし、今幸せだ。苦しむ人に寄り添い、『生きていれば絶対幸運は訪れる』と伝えたい」と話した。
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市役所1階で始まった自殺防止を呼びかけるコーナー
津山市役所 厚生労働省 自殺予防週間
- 2022年9月13日
- 総合