本年度の津山市戦没者追悼式が22日、山北の津山総合体育館で開かれた。遺族らが日清戦争から第二次世界大戦までに戦死した計3661柱の冥福を祈り、平和への誓いを新たにした。
遺族163人と来賓、一般22人が参列。英霊をまつる祭壇に黙とうを捧げ、白菊を献花台に手向けた。
父親をフィリピンのコレヒドール島で亡くした市遺族連合会の美土路通臣さん(81)=上高倉=が、遺族を代表して「祖国や家族を思いながら戦地に赴いたのを想像すると心が痛む。戦後75年を迎えた現代は混沌(こんとん)としており、今こそ世界が一つになって支え合うことが求められる」と追悼の辞を述べた。
谷口圭三市長は「半世紀以上にわたって戦火を交えずに歩んでこられたのは、平和を求める思いがあったからこそ。これからも安心安全の津山市を目指す」と誓った。
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英霊の御霊に花を手向ける参列者
津山市戦没者追悼式
- 2020年10月23日
- 歴史・文化