津山市 「城西地区まち歩き」

歴史・文化 社寺建築について説明を聞く参加者(本源寺で)
社寺建築について説明を聞く参加者(本源寺で)
         

 重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)を巡る「城西地区まち歩き」(津山市文化連盟主催)が16日、出雲街道周辺の同地区をコースに開かれ、市民ら30人が江戸時代の姿をとどめる社寺建築や近代洋風建築を見学した。
 午前、午後に分けて平岡正宏津山市まちづくり推進室長が案内し、「江戸期の寺町がこれほど残されているのは全国的にも珍しい」と前置き。
 津山藩森家菩提寺の本源寺(小田中)では国重文の本堂や霊屋(たまや)、修復が進む高麗門様式の総門、愛染寺(西寺町)では檜皮葺き(ひわだぶき)の鐘楼門・仁王堂、出雲街道沿いでは商家の外装の特徴について説明を受けた。
 さらに本源寺と並び「津山三箇寺」とされる妙法寺(同)、泰安寺(同)、津山城下の総鎮守として造営された徳守神社(宮脇町)にも歩を伸ばしたほか、近代洋風建築では旧土居銀行津山支店の作州民芸館(西今町、国登録有形文化財)、旧中島病院本館の城西浪漫館(田町、同)も見聞き。
 小田中の日笠奈津子さん(77)は「近くに長年いても初めて知ることが多く、有意義だった。建物や門の造作が素晴らしかった」と話した。


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