津山市を拠点に活動するサッカーのクラブチーム・FCヴィパルテのジュニアユース(中学部)が、18日開幕する日本クラブユース選手権中国地域大会に出場する。クラブ出身のJリーガーが19歳以下日本代表に選ばれるなど、OBの活躍に刺激を受けながら成長する選手たち。強豪ひしめく大会での飛躍を誓う。
5月の県予選では、けが人が相次ぎ主力を欠いたものの予選リーグを4戦4勝の1位で通過し、中国大会出場を決めた。県リーグでも上位勢との対決を前に4戦負けなしの首位と、好スタートを切っている。
フォーメーションは4―2―3―1で、「人もボールも動くサッカー」がコンセプト。個人技より戦術を重視したチームづくりを進める。永禮大貴U―15監督(33)は「走ることを一番の土台とし、ボールを動かしつつポゼッション(支配率)を高めながら前へと圧力をかけていくのが理想」と話す。
クラブ全体では幼児から中学3年まで約130人が在籍する。県内外の有力高校などに多くの選手を送り出し、Jリーガーの佐野兄弟らは大きな目標になっている。J2・ファジアーノ岡山のMF佐野航大選手は先月、19歳以下日本代表に選出。兄で町田ゼルビアのMF佐野海舟選手も攻守の要として躍動している。帝京長岡高から名門の明治大に進学したMF田中克幸選手は、U―20日本代表候補・U―18日本代表などに選ばれ、注目のプレーヤーだ。
中国大会ではJクラブの下部組織などレベルの高いチームが覇を競う。キャプテンでFW・MF中村豪選手(15)=中道中3年=は「先輩たちの活躍に自分たちも気合いが入る。強いチームとの戦いになるが1戦1戦魂を込めて戦い、上を目指したい」と意気込んでいる。
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中国大会に挑むFCヴィパルテの選手たち