岡山県津山市沼の津山弥生の里文化財センターで、企画展「再発見☆考古資料展」が開かれ、縄文から平安までの貴重な遺物に来館者が見入っている。12月4日まで。
4月の津山郷土博物館のリニューアルオープンに伴い、それまで常設展示されていた考古資料の一部が同センターで収蔵されることになった。120点のうち30点を3階に展示。それぞれの解説文に「再発見ポイント」を加え、〝観察のおもしろさ〟に触れてもらえる内容になっている。
市内の遺跡で出土した石器や古墳で見つかった土器、埴輪(はにわ)、美作国分寺跡の瓦などを展示。普段使いとは形状が異なる特別に作られた須恵器、袈裟(けさ)状の衣装をまとった人物埴輪、美作国分寺跡と津山城跡の瓦の大きさの比較などがあり、興味深い。佐良山古墳群の一部、祇園畝古墳群で出土したワイングラスのような特殊な形の須恵器「台付椀」については、「周辺の古墳では少し変わった形の器が出土する傾向があり、皿川西岸の地域的特色と言えるかもしれない」としている。
同センターでは「時代別、遺物同士など、それぞれの資料を比較しながら観察の楽しさを知ってもらいたい」と話している。入館無料、午前9時〜午後5時。土、日曜、祝日は休館。
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津山弥生の里文化財センターで開催中の「再発見☆考古資料展」