津山朝日新聞連載小説『青雲山河』単行本化

歴史・文化 津山朝日新聞連載小説『青雲山河』単行本化
津山朝日新聞連載小説『青雲山河』単行本化
         

津山朝日新聞社は、津山市観光協会顧問、旅館経営・竹内佑宜さん(73)=山下=の新聞連載歴史小説『青雲山河』の第一部「立志編」から第五部「疾風編」までを上巻として単行本化した。
 竹内さんは幕末の作州の志士を顕彰する作州維新文庫を主宰しており、これまで郷土の志士、文人、画人たちの人生と業績をノンフィクションとして描いてきた。今作は初の小説で、2020年1月6日に本紙で連載をスタート、現在は第8部「憂国編」を執筆中。
 嘉永6(1853)年のペリー来航前後から始まる激動の時代、舞台は津山藩と江戸。中四国一の剣客といわれるようになる井汲唯一と、のちの初代衆議院副議長になる洋学者・津田真道の若き日の2人を中心に物語は始まる。
 夢を追いかけ、江戸へ出る二人。日本で初めて新聞を発行することになる岸田吟香や神伝流宗家・植原六郎左衛門ら津山藩の志士のほか、吉田松陰や勝海舟、近藤勇らきら星のごとく日本史上に現れる人物の人生と交差させている。日本を憂い、津山藩を思い、そして家族、仲間への思いを胸に、それぞれの道を進んでいく登場人物たち。
 竹内さんは「奇しくも新型コロナウイルス発生とほぼ同時に連載がスタートした。国難ともいえる今の時代、幕末の津山藩の若きサムライたちの生きざまは、何か我々に今を生き抜く指針を与えてくれるのではないでしょうか」と話している。
 なお、下巻は第10部完結後に刊行予定。本書はA4判、358㌻、1500円(税込)。津山ブックセンター各店、喜久屋書店津山店(小原)、柿木書店(元魚町)、照文堂書店(堺町)、津山朝日新聞社で販売中。
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青雲山河(上)


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