津山東公民館の「郷土の学習」が1日、川崎の同公民館で開かれ、市民や高校生ら22人が美作国府跡について学んだ。
津山弥生の里文化財センターの宮﨑絢子さんが「美作国府跡と発掘調査」と題して話した。国府とは奈良時代に置かれた国の役所で、市内でも市役所北西の丘陵に美作国府跡が確認されている。国府期(8世紀)では「建物や溝、柵列、井戸などが発掘調査で見つかり、出土する瓦の文様構成が平城宮と同じで、都から平城宮と同じ瓦の原型を携えた工人が派遣されたと推測される」「国府の中核である政庁の様子が明らかになりつつある。政庁建設にあたり、都からの積極的な支援があったことがうかがえる」と説明。出土遺物も並べられ、参加者は手に取ったりして地域の歴史を実感していた。
キャリア学習で生徒10人が参加した希望高等学園津山校の2年・中元陽菜さん(17)は「昔の時代に作られた刻印や、出土した井戸などのとても興味深かった。津山の歴史を学ぶことができ、とても勉強になった」と話していた。
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美作国府について学ぶ参加者