津山法人会の大講演会が20日、岡山県津山市東新町の津山鶴山ホテルで開かれ、加茂町出身で日本弁護士連合会前会長の小林元治弁護士が「IT、AI時代における弁護士の役割~ビジネスと人権を考える」を演題に話した。
小林弁護士は東京弁護士会長などを経て、2022年4月から24年3月末まで日弁連会長を務めた。弁護士として、裁判員制度や法科大学院、法テラスの創設などに力を入れて取り組んできた。
約100人が聴講。企業が配慮すべき主要な人権リスクとして▽賃金の不足・未払い、生活賃金▽過剰・不当な労働時間▽安全で健康的な作業環境―など26項目を挙げ、ビジネスと人権について説明した。続いて、民事と刑事裁判の手続きのIT化の状況、今後の流れ、AIと司法を巡る課題などについても紹介した。
参加者からは司法に関する質問もあり、小林弁護士は分かりやすく解説していた。