津山署長
岡秀明
「刑法犯や交通事故は減少傾向にあるものの、過去には凶悪な事件も発生していて楽観視できない。何事にも迅速、的確に対応していきたい」と就任の抱負を語る。
岡山県津山市で生まれ育った作州人だ。高校を卒業してから約40年。故郷に錦を飾った。「治安維持に携われることを光栄に思う一方、責任を感じる」。ボランティア組織などとの連携を密にし、「安心安全な地域を目指す活動の輪をより強く大きくしたい」と意気込む。
1981年に県警入り。岡山東署(現岡山中央署)を振り出しに瀬戸内署長や地域部地域課長などを歴任した。美作地域での勤務は勝英署(現美作署)、勝山署(現真庭署)に次いで3回目。美作市の駐在所にいた際に学校荒らしの犯人を川の中まで追いかけて捕まえた経験などを懐かしみ、「駐在所は原点。『ありがとう』と言ってもらえた時には特にやりがいを感じた」と話す。
着任の訓示では、迅速に業務に当たる必要性に加え、コミュニケーションの大切さを説いた。「犯罪は制服だけで収まらない。住民との良い関係づくりが重要な情報や要望を得ることにつながる」。
剣道は教士七段の腕前で、特別訓練員として6年間稽古に励んだ。休日は地域の道場に行く予定で、「子どもたちとの練習が楽しみだ」と顔をほころばせる。
岡山市に自宅があり、妻を残して官舎に単身赴任。57歳。