津山藩初代藩主・森忠政公(1570~1634年)の命日の7日、森家菩提寺の本源寺=岡山県津山市=で、392年忌の法要が営まれ、参列者が遺徳をしのぶとともに歴史顕彰への決意を新たにした。
森忠政公報恩会の主催で約80人が本堂に参集。護本尊(まもりほんぞん)の千手観音菩薩像が開帳され、華山義道住職をはじめ、臨済宗の住職たちの読経が響く中、参列者一人ひとりが本尊と森忠政公坐像に焼香した。法要後は津山郷土博物館・乾康二学芸員による講演「絵図に見る津山城下町の変遷」に耳を傾け、境内の御霊屋(おたまや)と墓所を参拝した。
竹内佑宜会長は「忠政公が城下町を築き上げたから近世、近代、われわれへと歴史が続いている。これから先もこの会を続けて後世に残していきたい」と話していた。
同寺は1607(慶長12)年に現在の場所に整備された。本堂と霊碑を安置する御霊屋など計5件が国重要文化財に、津山藩主森家一門墓が県重要文化財に、忠政公62歳時の姿を模した寿像と伝わる坐像が市重要文化財に指定されている。
