津山高専ラグビー部が高専大会の地区予選を勝ち抜き、中国四国第1代表として1月に開かれる第53回「全国高専ラグビー大会」への出場権を獲得した。「全国の決勝の舞台に立つ」を目標に掲げ、一丸となって練習に励んでいる。
1〜5年生20人で活動。昨年度の5年生2人が抜けた以外、メンバーがほとんど残っており、チームとしての戦術理解度が高いのが特長。小柄ながら自分たちで戦い方を判断し、局面を打開する力をつけてきた。
今月開かれた第58回「中国地区高専体育大会」ではAパート決勝で米子高専を66―0で圧倒し、優勝を飾った。続く第53回「全国高専大会」中国四国第1代表決定戦ではBパート優勝の宇部高専と対戦。持ち味の粘り強い守備から攻撃へのリズムを作り、42―12で快勝し、9年連続10回目の全国切符を手にした。
全国大会では3年連続で3位入賞しており、5年の田坂拓己主将(20)=岡山大学付属中出身=は「地区予選では練習してきたパターンで得点を量産できた。さらに精度を高め、初の決勝を目指す」。津山ラグビースクール出身で2年の長谷川隼平選手(17)=北陵中=も「昨年、先輩たちにチームをけん引してもらった分、今度は自分たちが引っ張る番。昨年の結果を上回るプレーをしたい」と意気込む。
荒木祥一監督は「打倒宇部を目標にしていた卒業生の分まで現役メンバーが頑張ってくれた。残り1カ月しっかり調整し、強豪ぞろいの全国大会で1戦1戦全力を尽くし、目標を達成したい」と話している。
津山高専ラグビー部(岡山県津山市) 第53回「全国高専ラグビー大会」への出場権を獲得