津山高専の「つやまSTEAM人材育成塾」が28日、同高専=岡山県津山市沼=で開講した。第1期生として市内外の小学5年生から中学3年生33人が来年3月16日まで月2回程度、歴史的文化資源やグローバル教育資源を活用した次世代人材育成プログラムを受講する。
STEAMとはサイエンス(科学)、テクノロジー(技術)、エンジニアリング(工学)、アート(芸術)、マスマティクス(数学)の頭文字による造語で、理数教育に芸術、デザインを加えた米国発祥の先進的な教育手法。子どもの創造性を育てるノウハウが世界中で注目されている。
初日は開講式、事業説明に続いてプログラミング講座があり、パソコンとカードサイズの小型コンピューター「マイクロビット」を使ってLEDライトの点滅やスピーカーの作動などのプログラム設定を学んだ。
津山中2年・髙山珠蓮さん(真庭市久世)は「生物や化学の実験、アート、たたら製鉄など興味ある内容が多いので楽しみにしている」と話した。
同塾(オンライン受講を含む)は今後、「古代たたら製鉄の和鋼博物館(島根県)見学」「津山洋学と国際情勢」「情報リテラシー」「日本初の化学書『舎密開宗』の再現実験」「留学生との交流」「倉敷科学センター見学・大原美術館で対話型アート鑑賞」「研究倫理講座」などを予定。