津山高専(沼)にこの春入学し、新型コロナウイルスの影響で来日が遅れていたタイ人留学生2人(1年生)が今月から授業に参加し、日本人学生とともに学んでいる。クラスメイトに囲まれながら、「日本に来ることができてうれしい。一生懸命勉強を頑張りたい」と張り切っている。
インタラスット・ニッチャカーンさん(15)と、イムクラジャン・タナパットさん(16)。中高一貫の「プリンセスチュラポーンサイエンスハイスクール」から入学したものの、渡航規制のため来日できず、これまで自宅でオンライン授業を受けてきた。その後、政府レベルでの規制緩和や関係者の努力で先月22日に入国し、14日間の待機期間を経て津山に到着した。
9日から対面授業に加わり、日本人学生と同じように分け隔てなく学習。クラスメイトに日本語で積極的に話しかけるなど友だちもでき、学校生活に徐々になじんでいる様子という。
2人は「最初は緊張したけど、友だちや先生が優しく、今はなれてきた。もっと日本語を話せるように勉強を頑張りたい」「津山は森がたくさんあって静かで、とても好き」と話していた。
国立高専機構では全国の6高専でタイからの留学生を受け入れている。津山高専は昨年4月から、1年生留学生を本科・専攻科の7年間の予定で迎えており、「国際社会で通用する技術者になれる学生を育てたい」としている。
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津山高専での授業に参加しているタイからの1年生留学生(左から2人目の女子がインタラスットさん、右から2番目の男子がイムクラジャンさん)