津山高専3年生榎本さん時本さんJFEスチール賞受賞

教育・保育・学校 津山高専3年生榎本さん時本さんJFEスチール賞受賞
         

 科学・技術・数学の自由研究コンテスト「高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC)2020」で、津山高専総合理工学科3年・榎本千夏さん(18)=先進科学系=と同・時本悠生さん(18)=機械システム系=が物理・天文学の分野でJFEスチール賞を受賞。米国で開かれる国際学生科学技術フェア(ISEF)への出場権を獲得した。
 JSEC(朝日新聞社など主催)は理数教育の増進、技術水準の向上を目指し、国際的に活動したいと思う若者を応援しようと03年に始まった。今回で18回目。生物学、化学、工学など全21カテゴリーから意欲的な研究を募集した。
 2人は洗剤を混ぜた水を水中に落とすとできる「逆シャボン玉」に光を当て、表面に浮かぶ縞模様から式を求め、膜の厚さを計る方法を追究。透過光の干渉を利用しておよそ1マイクロ?の膜厚測定が可能と証明した。同コンテスト協賛社のJFEスチール(本社・東京都)は「実験の失敗した点も丁寧に説明し、いろいろな方法を試している。深い洞察力と着眼点がよい」と高く評価した。
 始めたきっかけは榎本さんが物理の授業で逆シャボン玉の現象を知り、不思議に思ったことだった。2年生の時に探究活動授業の一環で研究を行い、その後友人の時本さんが加わり、物理実験室などで実験を繰り返していた。
 コンテストには概要とレポートを送り、書類審査を通過。プレゼン用の映像やスライドを作り、昨年12月の最終審査会にオンラインで臨んだ。全国130校217本の研究の中から上位8本に選ばれた。
 同校(沼)で17日、表彰状の授与式が行われ、榎本さんは「ISEF出場への不安もあるけど、使命感を持っている。プレゼンなどすべて英語を使うので、勉強を頑張る」。時本さんは「榎本さんの負担を減らすように協力していきたい」と意気込みを語った。
 ISEFの出場は同校では13年以来二度目。5月にオンライン上で発表する。

表彰状を手にする榎本さん(右)と時本さん(左)


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