宇宙飛行士の山崎直子さんゆかりの「宇宙あさがお」の種が、東新町の津山鶴山ホテルで発芽した。スタッフが大切に育てており、「どんな色の花が咲くかしら」と期待を膨らませている。
2009年、種子島宇宙センターで育てられたアサガオから種を採取。10年4月に山崎さんとともにスペースシャトル「ディスカバリー号」で打ち上げられ、約15日間、宇宙に滞在し、地球を238周した。
今回発芽した種はその子孫。山崎さんから、音楽プロデューサー・チェロ奏者の三船文彰さん(岡山市)に贈られ、三船さんが昨年採取した種を親交のある永山久夫社長に贈ったという。山崎さんからの「直系」の種であることを証明する認定証もある。
種はグループの岡山プラザホテル、倉敷由加温泉ホテル山桃花の3ホテルで分けた。津山鶴山ホテルでは正面玄関付近に置いたプランターに10粒まき、数日前に1粒が発芽。水やりをしながら、残りの種が芽を出すのを見守っている。
コロナ禍の中、人々の心をほっこりさせる初々しい双葉。スタッフの女性は「コロナの影響で大変な世の中なので、きれいな花が咲くよう心を込めて育て、みなさんに楽しんで見てもらいたい」と話している。
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津山鶴山ホテルで芽を出した「宇宙あさがお」