活発な梅雨前線の影響で県北部は7日、断続的に強い雨が降り、土砂災害の危険性が高まったとして津山、美作市、鏡野、奈義町の各一部と西粟倉村の全域、計3400世帯の約7200人を対象に「避難指示」が発令された。今のところ大きな被害は発生していないが、週末にかけても断続的に雨が降る予報で、気象台などが警戒を呼び掛けている。
避難指示は5段階の避難情報で2番目に緊急度が高く、5月の改正災害対策基本法施行後、県内での発令は初。「高齢者等避難」も一部で発令された。
美作県民局によると、5市町村に避難所には一時171人(104世帯)が避難。奈義町西原地内で淀川の川べりが幅5?、高さ8?にわたって崩れたほか、美作市江ノ原地内の国道373号ののり面が小規模ながら崩れて歩道をふさいだ。
岡山地方気象台によると、8日未明にかけての24時間雨量は、津山市102・5㍉、鏡野町富西谷94・5㍉、奈義町147㍉、美作市今岡174㍉、真庭市蒜山上長田127㍉―など。県北部の明日午前6時までの24時間の予想雨量は、多いところで70㍉。
「11日ごろまでは梅雨前線が日本海沿岸に停滞する見込みで、これまでの降雨で地盤が緩んでいる箇所があるため、土砂災害発生にも十分に警戒してほしい」と呼びかけている。
活発な梅雨 岡山県美作地区の一部に避難指示