県北の谷川に春を告げる渓流釣りが1日、吉井川や旭川水系などで解禁され、澄んだ流れにアマゴを狙う太公望たちでにぎわった。
奥津川地区などを流れる津川川では、津川ダム下流から上流にかけて釣り人が詰め掛け、日の出とともにさおを手に入渓。残雪がなく渇水ぎみの中、イクラやブドウ虫をえさに深場のふち、瀞(とろ)などのポイントに仕掛けを巧みに流し、朱点鮮やかなアマゴ(俗称ヒラメ)を手中にしていた。放流魚が大半ながら、中には体側の斑紋が鮮やかな天然ものも。
20㌢前後の型ぞろい十数匹をびくに納めていた吉見の農業・中井裕さん(77)は「やや小ぶりだが、久しぶりにいい手ごたえを堪能した。今夜はうまい塩焼きを家族で味わいたい」と笑顔だった。
県北ではアマゴのほか、イワナやニジマスが渓流釣りの対象魚となり、天然ものの盛期は5月以降。吉井川漁協管内の漁期は8月末まで。遊漁料は年券4400円(小学生以下2200円)、日券1650円(同825円)。
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解禁日、アマゴを狙う釣り人=津川川で
渓流釣り
- 2021年3月1日
- 自然