障害を克服するとともに、長年にわたり福祉活動に尽力しているとして、岡山県津山市の溝口琢美さん(83)=市身体障害者福祉協会役員=に、谷口圭三市長から感謝状が贈られた。
溝口さんは、2000年3月に喉頭がんのため声帯を摘出して声を失ったものの、食道発声法の訓練により、それを克服。その後、同じ障害を持つ人たちの会「新声会」に入会して活動に貢献し、同会支部長、市身体障害者相談員などを務めた。現在も、津山身障協会地区役員を引き受けるとともに、市障害者福祉センター・神南備園での発声教室などを通じて障害者の社会参画のために力を尽くしている。
贈呈式は28日に津山市役所で行われ、溝口さんは藤田勉協会長とともに出席。市長が感謝状を手渡し、「これまでの活動、活躍に敬意を表します。市としても障害のある人が地域社会に参画できる仕組みづくりを目指し、適正な支援に努めていきたい」とたたえた。溝口さんは「とても光栄です。これからも発声教室での指導などを頑張りたい」と話していた。
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谷口市長から感謝状を受け取る溝口さん