岡山県津山市久米地域の八社地区にある小滝で、青や紫、ピンクのアジサイが見ごろを迎え、滝と花の涼しげな〝競演〟が訪れる人たちの心を和ませている。7月中旬ごろまで楽しめる。
両山寺五滝の一つで、2段になった滝は上が高さ約15メートル、下が約7メートル。色とりどりの花々が両脇にしっとりと咲き、岩肌を流れる水音とともに涼を誘う。市内外から若者や行楽客らが訪れ、滝見橋や遊歩道を散策しながら風情あふれる景色を堪能している。
地元の伝説では「昔、天邪鬼(あまのじゃく)が天に昇って星を取るため、石を積み上げていった。しかし、あと一息のところで一番鶏が鳴いてしまい、石積みが崩れ、その振動で滝ができた」と伝わる。