岡山県津山市下田邑の泉水寺で元日未明、恒例の火渡りの行が行われ、初詣の参拝者たちが護摩の残り火の上を素足で歩き、家内安全や無病息災などを祈願した。
煩悩と厄を払い、心身を清めて新年を迎える行事として、古くから受け継がれている。霊泉「天平の泉」のくみ上げに続き、妙見堂前では修験者がほら貝を吹き鳴らし、厳かな雰囲気の中で儀式が始まった。たいまつで護摩壇に火が入れられると、読経が響く中、護摩木が次々と炎にくべられた。
炎が収まると、赤々とくすぶる火床が整えられ、安東法俊住職が初渡り。続いて修験者や参拝者が一人ずつ、胸の前で手を合わせながら慎重に踏みしめた。境内には張り詰めた空気とともに、無事に渡り終えた安堵の表情が広がった。
祖母の出身地に帰省中だという明石市の小原七海さん(27)は、火渡りを終えて笑顔を見せ、「めちゃくちゃ熱かった。今月から新しい仕事を始めます。うまくいくようにお祈りしました」と話していた。
