火災から高齢者救う　サッカー部員の中学生らに感謝状

　火災現場から高齢者を救出したとして、美作市消防本部は７日、美作中３年生サッカー部員の平山拓斗君、入谷太一君、下山結友君、判野瑛風君、同市林野の自営業・中山道雄さん（66）に感謝状を贈った。
　サッカー部員たちは下校中の３月29日午前11時15分ごろ、同市林野の女性（97）宅の火災に出くわし、２階の窓から助けを求める声を耳にした。平山君と入谷君は急いで２階に上がって煙が立ち込める中に居た女性を連れ下ろし、下山君と判野君はほかに要救助者かいるかを確認して初期消火を手伝い、隣家に住む中山さんは１１９番通報をするなどした。
　住宅は全焼し、女性は顔や手に軽いやけどを負ったものの元気という。
　三倉田の同校で山本俊博消防長が表彰し「大切な命を救ったことに敬意を表す。皆さんにもけががなくてよかった」とたたえた。
　平山君、入谷君らは「何も考えずに夢中で助けに入った」「煙の中、おばあさんのわきのカーテンが燃えていて『早く逃げましょう』と声をかけた。軽いけがで済んでよかった」と話していた。
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人命救助の表彰を受けた美作中３年生と中山さん