火災現場から高齢者を救出したとして、岡山県の津山圏域消防組合は7日、岡山市の会社員・金谷雅仁さん(29)に感謝状を贈った。
金谷さんは、同県津山市荒神山の実家に帰省中だった4月22日午後3時20分ごろ、近所の平屋建て住宅から煙が上がっているのに気づいて駆けつけ、母親が119番通報。煙が充満する家の中で、気が動転していた一人暮らしの男性(89)を説得し、安全な所まで避難させた。住宅は全焼したが、男性にけがはなかった。
同組合本部で水田啓介消防長が表彰し「今回の勇気ある行動がなければ、人命が失われた可能性もあった」とたたえた。
金谷さんは「天井や屋根も煙に覆われ、急いで逃げないと危ない状況だった。無事でよかった」と話していた。