岡山県津山市の千代稲荷神社の秋の祭典が28日開かれ、参拝者たちが無病息災や家内安全、商売繁盛などを祈願した。
同神社奉賛会や山下1区町内会の人たちが集まり、斎主の石田喜子さんが神事を執り行った。大祓詞(おおはらえことば)に続いて、崇敬者の健康や地域の繁栄などの願いを込めて祝詞を奏上。参拝者が一人ひとり玉ぐしをささげた。奉賛会の妹尾一義さんは「寒さに気をつけ、また来年の初午(うま)祭で会いましょう」とあいさつした。
市重要文化財に指定されている本殿の屋根の修復を行うため、市の補助金が内定しており、奉賛会関係者は「みなさんの寄付や協力で修復していきたい」としている。
同神社は934(承平4)年の創建と伝えられる。津山藩主・森家により城の守護神として現在地に祭祀(し)されてから、歴代の城主や庶民の信仰を受けてきた。