岡山県津山市加茂町物見の物見神社で22日、県指定重要無形民俗文化財の「花祭り」が4年ぶりに開かれた。氏子が丹精して作った色鮮やかな「花」を奉納。五穀豊穣、家内安全を祈った。
長さ3〜4メートルで、細く割った竹がしだれ柳のように垂れ、造花や風車、短冊、色紙が彩る「花」は、「柳」「梅」「桜」の3種類。御神幸の先頭を飾り、神事の帰途、社殿を3周した。続いて境内に据えられると、太鼓を合図に参拝客は一斉に飛びかかり、飾ってある品々を奪い合った。
持ち帰った「花」はお守りになるとされている。祭りのため家族で帰省したという会社員の男性(37)=岡山市=は「なじみ深い地元の祭りを子どもに見せることができてよかった」と笑顔を見せた。