特殊詐欺を未然に防いだとして、岡山県の津山署と同署管内金融機関防犯協力会は28日、津山信用金庫本店(浦上直輝店長)と職員の花房由貴さん(33)に感謝状を贈り、功績をたたえた。
同署によると、4日正午ごろ、花房さんは、キャッシュカードの振込制限によりATMで振込ができなかった来店客の70代の女性が制限の解除手続きを申し出たことから、どういった内容の振込かを聞き、振込先が個人名であることなどを不審に思い、上司に相談して警察に連絡するなどして被害を防いだ。
女性は電気会社や警察を名乗る者から「電気料金が未納」「口座が詐欺に使われている可能性がある」との電話を受けていたという。
同署で贈呈式があり、原田洋平副署長が感謝状を手渡した。花房さんは「お客様の大切な預金を守ることができて良かった。今後も少しでも気になることがあったら、積極的に声をかけていきたい」と話していた。
同署は「電話でお金の話が出た際は一人で判断せず、必ず家族や警察などに相談してほしい」と呼びかけている。