美術家・松岡徹さん(53)=愛知県岡崎市=の個展「旅するカミサマ〜山ノモノ海ノモノ〜」が奈義町豊沢の町現代美術館で開かれ、地域の風土や伝説から着想したユニークな造形作品に来場者が見入っている。9月4日まで。
国内各地で精力的に活動を展開する中、同館で11年ぶりの企画に約50点を出展。
新作の「湯原半裂天立像」は、県北ではんざきと呼ばれるオオサンショウウオの口から神様が顔を出しており、奇妙さと面白さが交錯する。はんざきがだるまや妖怪「アマビエ」と融合したオブジェは愛らしく、津山の方言で「ごんご」と親しまれるカッパをモチーフにした「河童地蔵」はひょうきんな顔。
会場の一角では、これまでの制作の構想、アートイベントでの出展作も紹介している。
兵庫県川西市の会社員・立石和さん(25)は「独特な発想と●キモ可愛い●感じがいい」と話していた。
30日にはアーティストトーク(午後2時半〜)もある。
問い合わせは、同館(☎㊱5811)。
町現代美術館 松岡徹さん個展「旅するカミサマ〜山ノモノ海ノモノ〜」
- 2022年7月29日
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