【特集・ひと散歩みち】
大賀尊文さん
「笠岡ラーメンのおいしさを多くの人に届けていきたい」と話すのは、イタリアンシェフという異色の経歴を持ちながら、昨年1月に笠岡ラーメン専門店「一元堂」を岡山県津山市志戸部に出店した大賀尊文さん(40)。
養鶏所の食品ロスを減らす取り組みから生まれたという笠岡ラーメンのルーツに感銘を受け、同所で店を営みながら約10年かけて研究した。親鶏やシイタケ、利尻昆布など国産厳選食材を使ったスープは、ほんのり甘みのあるコクが特徴で、笠岡市の製麺所から取り寄せた細麺とよくからむ。華やかな盛り付けも好評だ。
先月、東京都千代田区に2号店をオープンさせたばかり。「こだわりの一杯を岡山の魅力とともに全国の人に届けていきたい」と力を込める。