岡山県津山市加茂町小中原の山本三佐子さんが2日、満100歳の誕生日を迎え、津山市から記念品が贈られた。駆け付けた家族と入所している特別養護老人ホームの介護員らも祝福した。
山本さんは1946(昭和21)年ごろ、戦地から帰って来た利秋さんと結婚。当時日本で徐々に普及してきているプロパンガスを販売する会社「山本プロパン」を利秋さんが設立した後は、夫婦二人三脚で仕事に励みながら3人の子どもを育てた。戦時を乗り越えた苦労もあり、子どもたちには「不自由なく健やかに成長してほしい」と願っていたという。
孫9人、ひ孫24人に恵まれた現在、なぎみ苑(奈義町広岡)で友人や介護員、面会に来た家族らとおしゃべりを楽しんでいる。コロナ禍が収束し、孫やひ孫らに会える日が来るのを待ち望んでいるという。
この日、市職員が同施設を訪れ、祝い状と記念品の肌掛け布団を手渡した。長女・植月博子さん(75)と次男の嫁・山本洋子さん(68)も預かっていた孫やひ孫たちの手紙を読み上げ、プレゼントを贈った。山本さんは感謝の言葉を述べ、「これからも、みなさんとともに元気で楽しく過ごしていきたい」と笑顔で話していた。
市内の100歳以上のお年寄りは109人(男性10人、女性99人)となった。
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家族らから祝福を受ける山本さん
百歳山本三佐子さん