聴覚に障害がある人のデフサッカー女子日本代表候補の合宿が10日から3日間、岡山県美作市入田の美作ラグビー・サッカー場で行われている。11月に日本で初開催される国際スポーツ大会「東京デフリンピック」に向け、攻守のレベルアップを図った。
デフサッカーは基本的なルールは通常のサッカーと同じだが、選手は競技中、補聴器を付けずにアイコンタクトや手話でコミュニケーションをとる。「音のないサッカー」とも呼ばれる。
合宿には選手23人と監督を含むスタッフ5人が参加。初日は歓迎セレモニーの後、入念にウオーミングアップして基礎トレーニングやシュート練習などに汗を流し、軽快な動きを見せた。
主将のGK伊東美和選手(23)は「目標は金メダル。一人ひとりの競争を大事にしながらチームとしてレベルアップしたい」。山本典城監督(40)は「攻守の共通認識を深め、個人が何を積み上げるかを明確にしていきたい。プレーを通じてたくさんの人に勇気や感動を伝えられるチームになるよう充実した合宿にしたい」と話した。